イラスティガール(Elastigirl)、本名ヘレン・パー(Helen Parr)は2004年に公開されたディズニー/ピクサーによるアニメ映画『Mr.インクレディブル』の登場人物である。主人公Mr.インクレディブルことボブ・パーの妻で、Mrs.インクレディブル(Mrs. Incredible)としても知られる。2018年公開の続編『インクレディブル・ファミリー』にも登場。
設定
イラスティガールことヘレン・パーは、身体を自由に伸縮することができるスーパーヒーローである。現役時代にMr.インクレディブルことボブ・パーと結婚し、ヒーローが活動禁止になったあとは主婦として生活を送っている。ヴァイオレット、ダッシュ、ジャック・ジャックの母親。
公式プロフィール
ボブの良き妻で子供たちの良き母親。優しくて強い、しっかり者の女性。普通の仕事を探して家計を支えようと考えていたある日、思いがけずにヒーロー復活をかけたミッションが舞い込み、ボブに留守を託して任務につくことを決意。[1]
性格
Mr.インクレディブルと結婚する以前、イラスティガールは女性のスーパーヒーローとして第一線で活躍することに誇りを持ち、インタビューに対して結婚などありえないと発言していた。しかし彼女はやがてMr.インクレディブルの妻になり、間もなく合衆国政府によってヒーローの活動が禁止されたため、主婦として生活を送ることになる。
スーパーヒーローから引退した後、ヘレンは以前とは全く異なる新生活に落ち着く。彼女は一般社会に馴染もうと努力し、子どもたちにもスーパーパワーを人前で出さないよう言い聞かせている。ヘレン自身も世間からスーパーパワーを隠してはいるが、3人の子どもたちをしつけるときなど、家の中ではしばしば能力を使用する。
ヘレンは能力を持つ子どもたちの子育てに悩んでおり、長男のダッシュにスポーツをさせるかどうかという点では、夫のボブと意見が衝突している。ボブはダッシュにのびのびと運動をさせたがっているが、ヘレンは目立ちたがりのダッシュがスポーツをすれば確実に能力がバレることになると考えていた。
力と能力
- 柔軟性:イラスティガールの能力は柔軟性で、身体を薄く引き伸ばすことができる。シンドロームのコンピューターに表示されたデータによると、イラスティガールは300フィートまで伸長でき、80フィート跳躍することができるという。同データでの“脅威レート”は6.2。また彼女は弾性を利用して物を遠くまで投げ飛ばしたり、重いものを支えることができる。
- 耐久力:イラスティガールは弾性のおかげで高い耐久力を持つ。大きな負荷をかけられたときには苦悶の表情を見せることもあるが、実際にダメージを負う場面はない。またエドナ・モードが提供したスーツも防御に一役買っている。
- 変形:イラスティガールは柔軟性を利用して身体を変形させることができ、実際に子どもたちを救うため胴体を大きく広げてボートやパラシュート等に変形したことがある。
弱点
- 衝撃:柔軟性のおかげで耐久力を持つイラスティガールだが、衝撃で気絶することもある。実際、彼女は飛行機がミサイルで撃墜された時に一時的に気を失った。
- 柔軟性:伸ばした状態の身体がドアに挟まれるなど、時には長所である柔軟性が問題を引き起こすことがある。
登場作品
Mr.インクレディブル
スーパーヒーローが活動禁止になる以前、イラスティガールは柔軟性を活かして犯罪者たちと戦い、当初は結婚などありえないと考えていた。しかし彼女はやがてMr.インクレディブルと恋に落ち、結婚に至る。間もなくスーパーヒーローが政府の保護のもと引退に追い込まれると、イラスティガールとMr.インクレディブルはヘレンとボブ・パー夫妻として一般社会で生活をおくることになった。のちにヘレンは3人の子ども(透明化とバリアの能力を持つ長女ヴァイオレット、高速で走ることができる長男ダッシュ、生まれてしばらくは能力が無いと思われていたジャック・ジャック)を出産する。しかしボブはスーパー能力を隠す窮屈な生活に不満を抱いていた。ボブはボウリングに行くと嘘を付き、友人のフロゾン(ルシウス・ベスト)と一緒にこっそりとヒーローもどきの活動をしていたが、ある日ヘレンにばれて夫婦喧嘩になってしまった。
トリビア
- イラスティガールが飛行機を操縦中に使うコールサインは“IG99号”(India Golf Niner-Niner)。これはブラッド・バード監督による1999年公開の映画『アイアン・ジャイアント』(Iron Giant)に由来している。
- DCコミックにも、ヘレンと似た能力を持つイラスティ=ガール(エラスティガール)というキャラクターがいる。
- そのためディズニー/ピクサーはマーケティングにおいて、著作権の問題を避けるためイラスティガールの代わりにMrs.インクレディブルという名前を使わなければならなかった。
脚注
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