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Mr.インクレディブル(Mr. Incredible)、本名ロバート・“ボブ”・パー(Robert "Bob" Parr)は2004年に公開されたアニメ映画『Mr.インクレディブル』の主人公である。強靭な肉体を持つスーパーヒーローで、妻のヘレンや子供たちも特殊能力を持っている。2018年公開の続編『インクレディブル・ファミリー』にも登場。
設定[]
Mr.インクレディブルはスーパーパワーをもって生まれた“スーパーヒーロー”である。世界で最も有名なヒーローの1人で、超人的な腕力で犯罪者たちに立ち向かうことで知られる。同じくスーパーヒーローのイラスティガールと結婚した直後、命を救った相手から怪我の被害で訴えられ、引退を迫られた。Mr.インクレディブルとイラスティガールはスーパーパワーを隠し、ボブとヘレン・パー夫妻として一般社会で生活を送ることになった。
Mr.インクレディブルの能力は桁外れの腕力と耐久力であり、現役時代にはもっとも強力なスーパーヒーローの1人とされていた。ヒーローとして現役の頃、Mr.インクレディブルはチームを組まずに活動し、相棒になりたがっているファンの少年バディ・パインの存在を迷惑がっていた。
公式プロフィール[]
妻のヘレンと子供たちを愛する、心優しいパパ。ヘレンがミッション遂行中のため、慣れない家事・育児に悪戦苦闘。 かつてヒーロー界のスターだったが、活動が禁止されている今なお、ヒーローであることに誇りを持ち、復活の夢を追い続けている。[1]
性格[]
“Mr.インクレディブル”ことボブ・パーの性格は古典的なヒーローそのもので、弱者のために勇敢に悪と戦う。しかし肉体的には無敵な彼も精神的な負担は感じていたようで、次から次へと脅威が現れるせいで平穏な時間を過ごせないことや、常にヒーローでいなければならないことに不満を漏らしていた。しかしヒーローとしての活動を禁じられた後は、当時の思い出の品々を部屋の中に飾り、過去の栄光にひたるようになった。
保険会社であるインシュリケア社の社員になった後も、困っている人を助けたいという正義感は変わらず、顧客に法律の抜け穴をこっそりと教えてしまうせいで、貪欲な社長ギルバート・ハフの怒りを買うことも多かった。結局、ボブは強欲なハフに腹を立てて手を出してしまい、保険会社を解雇されることになる。
ボブは大きな問題でも1人で背負い込もうとしがちで、妻のヘレンや親友であるフロゾンを含め、周囲から差し伸べられる手助けを断ってしまうことが多かった。ボブはオムニボットと1人で戦おうとした時、ヘレンからこの欠点を指摘される。
スーパーヒーローとして命を大事にするボブだが、敵に対しては容赦がない。またパワーが強大なだけにその扱いに苦戦しており、特に一般人としての暮らしを始めた後は、うっかり持ち物を壊してストレスを溜めることもしばしば。
ボブが愛しているのは妻のヘレンだけだが、他の女性の扱いも丁寧である。ボブはミラージュに惹かれはしなかったものの、彼女と出会って以降、全盛期の力を取り戻すためとはいえ日々のトレーニングを開始し、シェイプアップに力を入れ始めた。
外見[]
ボブは高身長かつ筋肉質な巨漢で、見事な逆三角形の体格である。目は青く、ブロンドの髪は中年に差し掛かって少し薄くなった。若い頃はウエストがスリムだったが、娘のヴァイオレットが高校生になるころにはでっぷりと肥えてしまい、ノマニザン島で密かにヒーロー活動を再開したときに大幅な減量をしなければならなかった。
力と能力[]
- 超人的パワー:Mr.インクレディブル最大のスーパーパワーは、その超人的な力である。シンドロームのコンピューターに表示されたデータによれば、ボブは66トンを超える物を持ち上げることができ、“脅威レート”は判明している限り他のどのヒーローよりも高い9.1に設定されていた。中年になっても機関車でベンチプレスができるほどのパワーは健在。
- 超人的跳躍力:Mr.インクレディブルはそのパワーを駆使して長距離・高高度をジャンプすることができる。
- 超人的スピード:巨体ながら、素早いスピードで身を隠したり、敵の攻撃をかわすことができる。またMr.インクレディブルは普通の人間より早く走ることができるが、スピードに関しては息子のダッシュには敵わない。
- 耐久力:Mr.インクレディブルは相当な身体的ダメージや打撃に耐えることができる。しかし相当な強度を持つ金属による斬撃では血を流すこともある。
- 運転技術:Mr.インクレディブルは現役時代に「インクレディモービル」という特別仕様の車を運転し、ジェット噴射で高速走行しながら他の車の間を縫って進んだり、歩行者を見つけて急停止したりと、優れた技術を発揮していた。
登場作品[]
Mr.インクレディブル[]
Mr.インクレディブルは正義の味方である“スーパーヒーロー”の1人として、世のため人のために戦っていた。現役時代、ボブは同じくヒーローのイラスティガールと結婚する。しかしその直後、Mr.インクレディブルに自殺を阻止されたオリバー・サンスウィートや、命を救われた時に怪我をした人々が彼を告訴し、スーパーヒーローが社会問題になってしまう。最終的にヒーローたちは政府に保護され、スーパーパワーを隠して一般人として生活を送ることになった。Mr.インクレディブルとイラスティガールも、ボブとヘレン・パー夫妻として社会に溶け込み、3人の子ども(透明化とバリアの能力を持つ長女ヴァイオレット、高速で走ることができる長男ダッシュ、初めは能力が無いと思われていた次男ジャック・ジャック)をもうけた。中年になったボブはこの生活に馴染めず、友人のフロゾンと一緒に、家族には秘密でこっそりヒーローもどきの活動を楽しむようになった。ある日、ボブは強欲な上司のハフに腹を立てて暴力をふるってしまう。政府の友人リック・ディッカーのおかげで大事にはならずに済んだものの、ボブは保険会社をクビになってしまった。
その日の夜、ミラージュと名乗る謎の女性からボブのもとにメッセージが届き、オムニドロイドと戦う秘密任務を依頼された。ボブはヘレンには内緒で依頼を引き受け、それ以来ミラージュの任務にのめり込んだ。また、彼は旧友のファッション・デザイナーであるエドナ・モードから新しいヒーロー・スーツを受け取った。それから2ヵ月、ボブは保険会社で働き続けているふりをしながら任務のためノマニザン島に通う日々を送る。しかし彼はその次の任務で新型のオムニドロイドと“シンドローム”の待ち伏せに遭った。かつてMr.インクレディブルの大ファンだったバディ・パインは、ヒーローへの復讐心をこじらせて今ではシンドロームを名乗り、スーパーパワーを超えるテクノロジーの開発に打ち込んでいたのだ。かろうじて攻撃をかわしたボブは、シンドロームのコンピューターにアクセスし、オムニドロイド改良の過程で大勢のヒーロー仲間が犠牲になっていたことを知る。その直後、スーツに仕込まれていた発信装置が警備システムに引っかかり、ボブはシンドロームに捕まってしまった。
発信装置でボブを探していたのは妻のヘレンだった。シンドロームはMr.インクレディブルが仲間を呼んだと思って失望し、ヘレンとヴァイオレット、ダッシュが乗ってきた飛行機をミサイルで撃ち落とす。ボブは怒ってミラージュを捕まえ、自分を解放しなければ彼女を殺すと凄んでみせたが、結局シンドロームの予想通り、その脅しを実行することができなかった。しかしミラージュはこのことがきかっけでボブとその家族に同情し、彼の拘束を解いた。ボブは救出に駆けつけた妻や息子たちと再会した直後に再び捕まったが、ヴァイオレットの能力で自由になり、最新型オムニドロイドが解き放たれたメトロヴィルの市街地へ急行する。オムニドロイドはこれまでで最強のロボットだったが、ボブは家族や友人のフロゾンと力を合わせて勝利をつかんだ。Mr.インクレディブルとその一家に計画を邪魔されたシンドロームは悔し紛れに赤ん坊のジャック・ジャックを誘拐しようとしたが、これもまた失敗に終わった。この事件の後、Mr.インクレディブル一家はスーパーパワーを隠しながらも、新しい脅威が現れたときは家族全員ヒーローとして一丸となり戦うようになった。
インクレディブル・ファミリー[]
未編集
トリビア[]
- Mr.インクレディブル(ボブ・パー)はピクサー映画初となる人間の主人公である。
- またピクサーのヒーローとして初めて、自己防衛のためとはいえ、人を殺したキャラクターでもある。
- Mr.インクレディブルは血を流した数少ないピクサー・キャラクターの1人である。
ギャラリー[]
脚注[]
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